顧問弁護士の選び方

顧問弁護士の選び方

弁護士の選び方にはさまざまな考え方がありますが、相談する分野に詳しい弁護士を選ぶことは重要です。

現在、多くの弁護士がインターネット上でホームページを開設し、自らの業務分野を表示しています。しかし、それらの多くは、業務分野をかなり広く、場合によっては網羅的に設定しているため、ホームページの記載のみでは、その弁護士が得意とする業務分野が分かりにくいことが少なくありません。

弁護士は、日常的に未知の法律や法的問題に対処していますので、このように、業務分野を広く設定することはいわば当然ともいえます。しかし、IT関係など専門性の高い分野においては、専門用語や業務・取引のイメージを持つこと自体が難しい場合があり、専門家でなければ対応が難しい場合が少なくありません。

よって、このような分野では、経験に乏しい弁護士が、相談後、実務の要請に応えられる程度までキャッチアップすることは非常に難しいと言えます。

このため、IT企業が弁護士を選ぶ際には、既に、IT関係の法務の経験のある弁護士を選ぶことが必須といえます。

具体的には、

①依頼分野のバックグラウンドを有している
②弁護士として継続的に依頼分野の業務に携わっている

といった弁護士を選ぶことが望ましいと思われます。

もっとも、専門知識の有無のみで弁護士を評価することはできません。実際に依頼業務が円滑に進むか否かには、弁護士の業務への熱意・取り組み方や、担当者との相性などが大きく影響するからです。

よって、依頼分野に精通した弁護士を探したうえで、条件に合った弁護士に対し、まずは面談を申し入れて、その弁護士の熱意等を確認することが、弁護士の効率的な探し方であるといえます。

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