いきなり!ステーキ、終了する肉マネー「使用推奨」も…「返金」周知不足に客不満 運営会社に事情を聞く 2021年10月05日 20時37分 J-CASTニュース
いきなり!ステーキのプリペイドサービスである「肉マネー」が終了することになり、その周知方法が十分でないとしてSNS等で話題になっています。
プリペイドカードは、資金決済法に定める前払式支払手段にあたります。いきなり!ステーキの運営会社である株式会社ペッパーフードサービスは、平成27年9月15日付けで前払式支払手段(第三者型)の登録を受けていました。自社店舗で利用するのみであれば自家型で足りますので、フランチャイズを前提に第三者型の登録を受けたものと思われます。
資金決済法第20条1項は、次のように定めて、サービス終了時の払戻を義務付けています。
第二十条 前払式支払手段発行者は、次の各号のいずれかに該当するときは、前払式支払手段の保有者に、当該前払式支払手段の残高として内閣府令で定める額を払い戻さなければならない。
一 前払式支払手段の発行の業務の全部又は一部を廃止した場合(相続又は事業譲渡、合併若しくは会社分割その他の事由により当該業務の承継が行われた場合を除く。)
以下略
よって、本件でも、株式会社ペッパーフードサービスは、サービス終了時点での未使用残高を払い戻す義務があります。本記事は、この「払戻」についての告知が十分でないとして同社に取材をし、利用終了後の来年1月から返金を開始する予定であるとの回答を得たものです。
前払式支払手段を用いたサービスの提供終了にあたってのリリースの難しさについて参考になる記事ですのでご紹介いたします。
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